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ENGINEER 2023年08月15日ブリッジSEになるにはどんなスキルや資格が必要か?語学力とエンジニア経験は必須

近年、人件費が低い海外の国や地域にシステム開発を外注する「オフショア開発」という手法が増えています。このオフショア開発を行う上で欠かせないITエンジニアが「ブリッジSE」です。
この記事では、年々注目度が増しているブリッジSEになるにはどのようなスキルが必要なのかをご紹介します。

ブリッジSEとは

ブリッジSEとは、ITエンジニアの職種のひとつで、オフショア開発に欠かせない存在です。 オフショア開発とは、システム開発業務を海外の企業やリソースで委託開発する手法です。主な目的は開発コストの削減のため、ベトナムなどの東南アジアや中国などの人件費が低い地域でオフショア開発を行うことが一般的です。 このオフショア開発を行う際に、自社と海外企業の橋渡しを行うシステムエンジニアのことをブリッジSEと言います。 ブリッジSEの主な仕事は、オフショア先(海外開発拠点)への開発内容の説明や設計書の作成・翻訳、成果物の品質確認、プロジェクト管理、打ち合わせの調整・進行などです。 ブリッジSEは、業務の幅が広く、やりがいのある仕事です。ITエンジニアのキャリアパスとしては、将来性のある魅力的な選択肢のひとつだと言えます。

ブリッジSEになるために必要なスキル

近年のオフショア開発への関心の高まりから需要が増加し続けているブリッジSEですが、一般的なSEとは求められるスキルが少し異なります。 ここでは、ITエンジニアがキャリアアップをしてブリッジSEになるにはどのようなスキルが必要かをご紹介します。

ブリッジSEになるにはITエンジニアとしての知識と経験が必要

担当する案件によって求められる知識や経験は異なり、具体的にどのようなスキルが必要かは一概には言えません。しかし、未経験からいきなりブリッジSEになることは困難なため、まずはITエンジニアとしての経験を積むことがブリッジSEになるための近道です。 ITエンジニアになるには、IT全般の知識が必要ですが、大学などの学校で学ぶことが可能です。また、独学で基本情報技術者試験などの国家資格に挑戦することでもIT全般の知識を得ることができます。さらなる知識アップを目指すのであれば、応用情報技術者試験などの上位資格にも挑戦しましょう。 もし、あなたが未経験からブリッジSEを目指すのであれば、まずは大学か資格試験の勉強を通してITの知識を身につけ、プログラマーやSEなどのITエンジニアとして数年の実務経験を積むことをおすすめします。

ブリッジSEになるには語学力が必要

ブリッジSEは、海外開発拠点の現地の担当者と英語や現地の言語でコミュニケーションをとる必要があります。 2013年にIPA(情報処理推進機構)が行なった「グローバル/オフショア動向調査」によると、オフショア先として人気なのは、中国やインド、ベトナムなどです。この中でも、オフショア開発の実績がある企業の80%以上が中国をオフショア先として選んだ実績があります。 このことから、ブリッジSEとして活躍するために必要な語学力は英語とは限らず、中国語やベトナム語などができればブリッジSEとして活躍することが可能です。

ブリッジSEになるにはマネジメントスキルが必要

一般的なSEの仕事はシステム開発の実装が中心であるのに対して、ブリッジSEの仕事は国内のSEと海外開発拠点の現地SEをとりまとめる業務が中心になります。 また、ブリッジSEは、海外開発拠点ではPM(プロジェクトマネージャー)に似た業務を行う必要があります。 そのため、国内のITエンジニアとも海外開発拠点のITエンジニアとも良好なコミュニケーションをとり、いい人間関係を作りながらマネジメントするスキルが必要です。

ブリッジSEの年収

日本国内の一般的なSEの平均年収が500万円程度なのに対して、ブリッジSEの平均年収は650万円程度とも言われます。ブリッジSEになるには、一般的なSEと比べてさまざまなスキルや経験が必要になるため平均年収が高くなっていると考えられます。 ブリッジSEは海外勤務になることもめずらしくありません。その場合は家賃の補助や手当てなどにより、国内で一般的なSEとして勤務している場合と比較して、2倍程度の収入になることもあります。 システム開発のコスト削減や国内の人材不足問題を解決するために欠かせないブリッジSEは、今後も需要がますます増加すると予想されます。そのため、ブリッジSEの年収はこれからも上がっていく可能性が高いでしょう。

ITスキルと語学力の組み合わせでキャリアアップしよう

今回の記事では、オフショア開発で必要不可欠な人材であるブリッジSEになるにはどのようなスキルが必要かについてご紹介しました。 このように、ブリッジSEになるにはさまざまな知識やスキルが必要となり、需要の高さに比べて供給が不足しているため、年収も高い傾向にあります。 あなたが英語などの語学力を兼ね備えたITエンジニアなのであれば、バイリンガルIT人材のためのスカウトサービス〈BILINGUAL TECH〉に登録して、ブリッジSEとして転職してみませんか?

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