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2022年10月15日生涯年収と英語力の関係とは?データから分かる実態とその理由を解説

英語力が上がれば生涯年収が上がる、という話を聞いたことはありますか?
グローバル化が進む近年、海外事業への抜擢や昇進、転職といったチャンスをつかむには英語力が鍵になるでしょう。しかし、英語力を上げれば生涯年収が上がる、というのは事実なのでしょうか?
今回の記事では、生涯年収と英語力の関係性について、データをもとにその実態と理由を解説します。

英語ができれば本当に生涯年収が上がる?

生涯年収の金額はさまざまな要因によって決まりますが、英語力が年収額に与える影響はどのくらいなのでしょうか。ここでは英語力と生涯年収の関係性について、調査データやアンケート結果をいくつか参照して解説します。

英語力のあるビジネスパーソンはコロナ前よりも年収がアップ

バイリンガル向けの転職・求人サービス会社が行った調査によると、日常会話レベル以上の英語力(TOEIC475点以上)を備えたビジネスパーソンの平均年収は、新型コロナウイルスの蔓延前と比べて1割増加しています。特に50代の女性の平均年収に関しては、ビジネスレベルの英語力がある女性の方が日常会話レベルの英語力を備えた女性と比べて1.7倍高かったのです。

この結果は、新型コロナウイルスの蔓延を背景に、未経験者の採用を控える一方で即戦力として活躍しうる優秀な人材を求める企業が増えたことが要因である、と見られています。

年収1,000万円以上の約6割が英語力「上級」レベル

グローバル人材の紹介・派遣会社が行った調査では、サービス登録者を英語力レベル別に分けた結果、英語レベル「上級」に分類される人の6割が年収1,000万円以上だということが分かりました。さらに英語力が上がるにつれ高年収の人の割合は増える傾向にあることも明らかになっています。

英語力が高い人ほど英語での「社内会議」や「電話対応」といった重要なコミュニケーション業務に携わる人が多く、英語を利用した職務内容の幅広さが年収の高さに繋がっていると推測されています。

年収700万円以上の約半数が英語で読み書きができる

株式会社キャリアインデックスが全国1,000人の働く男女に対して行った語学力と収入に関する調査によると、年収700万円以上の約半数が英語の日常会話や読み書きができることが分かりました。さらに年収が700万円以下、500万円以下と下がると、基礎的な英語力を備えた人の割合は下がり、英語力と年収に一定の相関性があると結論づけられています。

英語力と収入額との相関性が見てとれることに加え、同調査では中国語やフランス語といった英語以外の語学力も収入へのプラスの影響があると報告されています。

労働政策研究・研修機構(JILPT)が行ったユースフル労働統計2018によれば、大学卒業後フルタイムでの労働を60歳まで続けた場合の生涯賃金が2億円前後です。この場合、計算すると生涯で平均年収500〜600万円程度となります。生涯賃金の計算結果は、大卒、高卒、中卒といった学歴や性別、勤務先企業の規模によって上下しますが、平均値は概ね1億5000万円から2億円強となっています。

したがって、英語の読み書きができて年収700万円以上稼げる場合、平均より生涯年収が上がる可能性が高いと推測できます。

英語ができると生涯年収が上がる理由

統計や調査を確認すると、基礎的な英語力を備えた人の方が年収が高まる傾向にあること、また、高所得者の多くが高い英語力を備えていることが分かります。

ただし、英語力を高めれば自動的に年収が上がるわけではありません。年収アップ、ひいては生涯年収アップを実現するには、英語力をうまく活かして収入が上がるようなチャンスをつかむ必要があります。

英語力を上げると生涯年収が上がる理由①英語力がある人は市場価値が高い

英語力が高い人は採用・転職市場での市場価値が高いです。企業の海外進出や海外企業の日本市場進出、外国人社員の採用などが増えた現在、サラリーマンにとって英語の読み書きができるスキルはもちろん、海外取引先との交渉や外国人社員との連携に必要な高度な英語力が今まで以上に求められているからです。公務員であっても、観光インバウンドや外国からの移住者の増加などを背景に、英語力が求められる機会は増えています。

海外に広く展開する有名企業の中には、英語力のある人材に高い報酬を出して採用する動きがあります。例えば株式会社ファーストリテイリングは、新卒採用において全国・海外転勤の可能性のあるグローバルリーダー社員の募集で初任給を25万5,000円としています。同社の別職種と比べると、初任給はおよそ5万円以上の差があります。

また、アメリカや中国などの海外企業との人材獲得競争も激しくなっています。特に英語力とIT技術力を備えた人材に対しては、惜しみなく高額な給与を提示する企業も少なくありません。

こういった背景から、英語力がある人に価値を感じる企業や団体は多数あり、ITスキルなどの他の専門性とかけ合わせることでさらに市場価値の高い人材になれることが分かります。

英語力を上げると生涯年収が上がる理由②英語力がある人は昇進しやすい

英語力の高さは、昇進の確率アップにも影響を与えます。一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が行った調査では、調査対象企業のおよそ2〜3割がTOEICのスコアを昇進・昇格の要件や参考データとしています。調査結果の中には役職が上がるごとに求められる英語力の平均値が上がっているというデータもあり、役職の高さに応じてより高い英語力が求められるという状況が見てとれます。

また、あるグローバル人材会社が行った調査によれば、2割以上のバイリンガル人材が勤務先の昇進・昇格時に英語力のチェックがあると回答しています。さらにIT企業に絞ると、回答者の割合は34.5%に上がっています。

外国人社員や海外取引先など、英語話者とのコミュニケーションをとる場面が増える管理職の場合、英語力が問われることがあります。特にオフショア開発や外国人エンジニアの活用などを進めるIT企業では、役職が上がれば英語を使う場面は増えます。このような背景から、英語力が高ければ昇進・昇格要件を満たしやすく、結果的に昇進・昇格しやすいと言えるでしょう。

英語力を上げると生涯年収が上がる理由③英語力がある人は転職・キャリアアップのチャンスが多い

英語力が高ければ、より良い条件の求人に応募したり難易度の高い仕事に手を挙げたりしやすくなります。英語力を活かして転職・キャリアアップのチャンスをうまく利用できれば、より年収が高いポジションに就いたり条件交渉で有利になったりするため、結果として生涯年収が上がりやすくなるでしょう。

例えば英語力がある人は、給与水準が高く実務レベルの英語力が問われる外資系企業の求人など、一定の英語力が求められる求人に難なく応募できます。日本企業の場合でも、海外事業や海外出張を伴うプロジェクトに抜擢される可能性が上がるでしょう。
一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が行った調査によると、3〜4社のうち1社が海外出張・赴任者の選抜においてTOEICのスコアを要件や参考データとして採用しています。今後採用を検討している企業を含めると、海外事業に関わる人材の選抜にTOEICを利用する企業は半数以上にのぼります。

このような背景から、英語力がある人には転職やキャリアアップのチャンスが巡ってくる可能性が高くなると言えます。

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今回の記事では、英語力と年収の因果関係と、英語力が上がると生涯年収が高くなる可能性が高いことを解説しました。

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