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MARKETER 2023年11月15日マーケターの年収は?稼げる職種や業界、将来性をふまえて考えよう

マーケターは、企業の売上を左右する花形の仕事です。人気があり憧れる人も多いですが、実際に目指すなら年収や将来性などの現実的なポイントを知っておくのが大切です。
本記事では、マーケターの給料事情を中心にマーケティング職志望者が知りたい基本事項をご紹介します。

マーケターはどんな職業?職種別の仕事内容

マーケターとひとくちに言っても、仕事内容や会社ごとに様々な職種があり、業務も多岐にわたります。職種の分け方や名称も企業や業界によって異なる場合がありますが、ここでは代表的な職種をご紹介します。

マーケティングプランナー

企画や戦略をたて、マーケティングの施策を計画・立案する職種です。企業や製品、ブランドが抱える課題を分析して目標設定し、それを達成するための計画を立てるのがミッションです。

マーケティングコンサルタント

事業会社よりもコンサルティング会社でよく見られる職種です。主にクライアントの現在のマーケティング施策を分析・評価したり、課題を発見したりする仕事です。社内にマーケティングを支援するツールやサービスがある場合は、それらを活用したマーケティング施策の提案をすることもあります。

マーケティングリサーチャー

市場や顧客、競合、業界の動きなど、さまざまな調査を行いデータを加工・分析する職種です。マーケティング調査会社に所属することが多く、クライアントから依頼を受け、目的にあった調査方法の提案から実行および報告書の作成などを担います。

データサイエンティスト

データを分析し、それに基づいた意思決定をサポートする職種です。主にITや統計のスキルを使ってビッグデータなどの膨大なデータから、ビジネスに活かせる判断材料を提供するのが仕事で、近年注目が集まっています。

WEBマーケター

webにまつわるマーケティングに関わる職種です。例えばSNSやウェブサイト、アプリなどを利用し、販売促進やブランディングなどの目的に合わせて施策の実行から分析・改善などを行います。

マーケターの年収はいくら?平均・職種別の年収額

マーケターの年収は、企業の規模や業種、職種、勤続年数、役職などによって幅があります。ここでは平均年収と職種別年収を調査した結果をご紹介します。

マーケターの平均年収

2020年のDODA年収ランキングのデータによると、マーケティング職の平均年収は476万円です。国税庁が行なった民間給与実態統計調査(令和元年)によると、給与所得者の平均給与は436万円であり、マーケターの平均年収は全体の平均を上回る金額になっていることが分かります。 また、40代では613万円、50代以降は858万円となっており、マーケティング職の平均年収は他の企画・管理系職種をやや上回る金額です。 さらに、業界や企業、役職によっては年収1000万円を超えることもあります。 このことから、マーケターの年収は全職種の中でも平均より上、もしくは高水準にあると考えてよいでしょう。

マーケターの職種別年収

結論からいえば、マーケターの職種によって選考・採用の時点で給料に差が出るとは限りません。募集要項に掲載されている年収を比べると、マーケティングの職種別で大きな違いがあるケースは少ないからです。 マーケティング職種では、担当するプロジェクトの重要度や難易度、役職、経験、能力など、さまざまなポイントを考慮し交渉して年収を決定するケースがほとんどです。そのため、面接で自分の経験やスキルをアピールして売上やチームへの貢献度が高いことを伝えられれば、年収が高くなるように交渉できる可能性があります。 交渉で重要なのが、経験と専門スキルです。需要のあるスキルを持っていて実務経験のある人材であれば、市場価値が高く需要も多い傾向にあり、結果として年収アップが期待できます。 例えば、ITスキルを持った人材はマーケティングの領域でも市場価値が高いです。なぜなら、近年はスマホやECサイトの普及・拡大に伴い、ITやデジタル分野のマーケティングが欠かせないからです。そのため、前述した職種例でいうとデータサイエンティストやWebマーケターなどの人材は求人数も多く、スキルを評価される可能性も高いでしょう。

マーケターになるには?必須スキルと勉強法

マーケターとして身につけておきたい基本スキルと、年収の交渉材料になる専門スキルがあります。勉強方法もあわせてご紹介します。

調査・分析力

マーケティングの基本は、顧客や市場、製品、競合などを理解することです。そのためには調査・分析する力は欠かせません。マーケティングリサーチャーでない限り自分でデータを調査する機会は少ないかもしれませんが、報告書を読んだり数字を確認したりして情報を分析する力は必要になります。

論理的思考力

収集したデータをもとにターゲットとなる顧客や市場におけるポジショニングを探し出し、販売戦略や製品企画に落とし込むのがマーケターの主な仕事でもあります。そこで重要になるのが、物事を筋道立てて考える力です。アイディアを形にする華やかな仕事に見えがちなマーケターですが、実際は根拠を持った論理的な説明でクライアントや社内の関係者を納得させる施策を導き出さなければなりません。

コミュニケーション能力

マーケターは社内外の関係者が多く、プレゼンや企画提案を通じて相手を説得したり仕事を依頼したりする機会が多い職種です。そのため、プレゼンテーション力と調整力の2つのコミュニケーション能力が重要になります。 筋が通ったわかりやすい説明ができる力や、関係部署の人々の異なる意見を調整してまとめあげる力が求められます。

特定の職種・分野・環境で活かせる専門スキルと勉強法

マーケターの職種に応じ、実務で活かせるスキルです。売上に直結したり業務によっては必須スキルであったりするので、キャリアアップを望む場合は身につけておくとよいでしょう。

ライティング能力

文章を書くスキルは、文章を使って販促を行うコンテンツマーケティングやWebマーケティングでは必須のスキルです。例えばEメールやSNS、ウェブサイトのキャッチコピーや説明文など、消費者に対して文字で訴えかける機会は非常に多いです。 ライティングのスキルがあればWebマーケティングの分野で高く評価されるほか、セールスライティングの副業を通じて収入につなげられる可能性もあります。 ライティング能力を高めるには、まずは毎日文章を書くことが大切です。その中で、文章の型を学んだりネット上のセールスコピーを真似して写経したりする方法が有効でしょう。さらにSEOの知識をつけてSEOライティングができれば市場価値がグッと上がります。

広告運用スキル

広告運用は、リスティング広告やSNS広告はもちろん動画広告などのさまざまな分野があり、近年需要が高まっているスキルの1つです。オンラインの広告費を増やす企業が多い一方、広告運用はここ20年ほどで登場した職種ですので、広告運用スキルのある人材は少なく市場価値が高いです。 スキルを身につけるには、インターネットや本で学びつつ小さく運用してみるのが近道です。お金をかけなくても、例えばリスティング広告などの場合はGoogleの公式ページを読みながら勉強することは可能です。勤務先がまだ広告運用を始めていない場合は交渉して予算を獲得してもよいですし、副業で広告運用のオペレーション業務を受注するのも効果的でしょう。

営業スキル

マーケティングと営業は仕事内容やアプローチが違いますが、売上向上という目標が共通しています。そのため、顧客の心理を汲み取り製品やサービスを売り込むスキルは、マーケティングの戦略策定や企画に役立ちます。さらに、営業力のあるマーケターはフリーランスとして活躍し、自分で値段交渉をして年収を上げることもできます。 営業力を上げる方法は無数にありますが、顧客目線に立ったコミュニケーションスキルを鍛えるのが有効な方法の1つです。ロールプレイングをしたり副業でものやサービスを売る経験を通じて実践から学んだりしながら、必要な知識を本やネットで調べるのが効率がいいでしょう。

デジタル・ITスキル

近年のデジタル化・IT化に伴い、非常に需要のあるスキルです。デジタル・ ITスキルとしては、例えばデジタルマーケティングの施策を打って効果測定や検証までできるスキルや、デジタル広告の企画から出稿、効果測定を行うスキルなどが挙げられます。 デジタル・ITスキルを磨くには実務を通じて学ぶのが有効ですが、Web解析士の資格やWebアナリスト検定、Google AdWords認定試験の勉強をするのも効果があります。

英語などの語学力

英語は今やどんな職種でも欠かせないスキルですが、マーケターの場合は英語ができればキャリアの可能性が広がり年収アップに繋がります。例えば、マーケティング職で有名なP&Gは、ブランドマネージャーなどのマーケターの求人の募集要項で語学力の目安を「TOEIC800点以上」としています。P&Gなどの外資系企業の場合は、平均年収が上記よりさらに高くなる可能性があります。さらに、英語ができれば挑戦できるプロジェクトの幅が広がり、年収アップにつながるでしょう。 外資系マーケターの年収について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

『外資系マーケティング職の年収は?転職後に給料を上げるための必須スキルも解説』

また、業務で使える英語力を身につけるには、頻出の英文や単語を覚えて実際に使ってみる方法が挙げられます。マーケティングで使える頻出英語表現については、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

『マーケティング英語ガイド!例文でわかる分野別の頻出用語・フレーズ』

マーケターは今後どうなる?将来性と転職事情

株式会社電通が出した「2020年 日本の広告費」によれば、新型コロナウイルスにより広告費総数は前年比で約1割減少したものの、インターネット広告費はプラス成長を見せています。また、MarkeZineとデジタルインファクトによる「マーケティング最新動向調査 2021」によると、SNSや自社サイト・ECサイト、有料広告などにかける予算を増やす傾向にある企業は多いです。このことから、マーケティング分野、特にデジタル・ITに関わる領域は今後も企業が予算をかけて拡大していく見込みだと言えます。 さらに、株式会社BLAMが行ったマーケターの実態に関する調査によれば、98%のマーケターが自社の人材不足を感じています。つまり、マーケターの需要は強く、スキルのある人材は引く手数多だと言えるでしょう。

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マーケターは、未経験の方にも門戸が広いと同時に求人数も多く、スキルと経験があれば市場価値が高まる職種です。マーケター志望者がマーケティング職について年収アップを狙うには、まずはチャレンジし、実務を通じて経験を積みスキルを上げていくのが王道でもあります。 語学スキルがありマーケティングの仕事に挑戦されたい方はぜひ、BILINGUAL TECHへご登録ください。あなたに興味を持った企業からスカウトが届きます。正社員はもちろん、契約社員やフリーランスとして採用されるチャンスもあります。 ぜひBILINGUAL TECHを活用してマーケティングの仕事にチャレンジしてみてください。

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